入学祝いに縁起の良い食べ物を食べさせたい!魚の種類は何を?

入学祝いに縁起の良い食べ物を食べさせたい!魚の種類は何を?

春は、新しいことが始まる季節です。
学校に入学する人や、就職して新天地に旅立つ人もいることでしょう。
そしてこのようなお祝いの日・ハレの日には、家族みんなで食卓を囲みたくなるものです。
今回は、「ハレの日に食べられている食事」「ハレの日に選びたい魚」を取り上げて解説をしていきます。

みんなどんなものを食べている? アンケートからみる「ハレの日に相応しい食事」

みんなどんなものを食べている? アンケートからみる「ハレの日に相応しい食事」

https://www.photo-ac.com/
画像引用:photo-AC

まず、入学祝いなどのハレの日にどのようなものが食べられているのかを、統計からみていきましょう。

アサヒグループホールディングスがまとめたアンケートによれば、「特別な食卓を演出する日」の1位は「誕生日」ですが、5位には「入学式などに代表されるおめでたい日」が入っているとのことです。
そしてそのときに食べられる料理の第1位は、「ケーキ」でした。お祝いの食卓の真ん中に置かれるケーキは、心を浮き立たせるものだといえるでしょう。
ケーキとほぼ同じ割合の支持者を得たのは「お刺身やおつくり」でした。そして3位は「揚げ物」、4位は「焼肉など」となっています。3位や4位は、お祝いの席は若い世代が主役になることが多いからかもしれません。

もう1つ、「何でも調査団」がとったアンケートについてもみていきましょう。
ここでは、「特別な日のごちそうを食べるとしたら、どこに行きたい?」といアンケートがとられています。
そんなかで1位をとったのは「日本料理屋」でした。料亭や懐石料理屋などが強い支持を集めています。特に50代以上ではこの選択肢を支持する声が多く、60代以降にいたってはこの選択肢の支持者が65パーセントを超えています。また、すべての世代でこの選択肢は40パーセントを超えています。
どの年代からも広く支持を集めたのは「寿司屋」で、これが2位となっていました。どの年代であっても45パーセント程度の支持者がいる選択肢であり、世代による大きな違いが見られない唯一の選択肢となっています。
そして3位は「ステーキ屋」でした。これは40代の支持者層が多く、続いて30代以下、50代、60代の順番になっています。

出典:

何でも調査団「ごちそうについてのアンケート・ランキング」
https://chosa.nifty.com/gourmet/chosa_report_A20140912/6/index.html

アサヒグループホールディングス「第259回 “特別な日”の食卓演出は?」
https://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/maian/bn/200810/00259/

支持者が多い「魚料理」、知っておきたい縁起の良い魚について

支持者が多い「魚料理」、知っておきたい縁起の良い魚について

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上記のアンケートからは、ハレの日の食事として「魚」が非常に強い支持を集めていることもわかります。
刺身やおつくりはそのまま「魚」ですし、「お祝いの食事を食べたい場所」の1位である日本料理屋では必ず焼き魚が出てきます。寿司の人気も非常に高く、「ハレの日にはやはり魚を」と考える人が多いことを証明する統計となりました。

では、お祝いの席にはどのような魚が良いのでしょうか。これを、紀文のデータから見て生きましょう。

お祝いの魚のなかでもっとも人気なのは、やはり「タイ」です。美しい赤い色を持つタイは、「おめでたい」ともかかるため、非常に高い人気を誇ります。入学祝いや出産祝い、結婚祝いの席などでも、尾頭付きのタイはよくお目見えします。

2位には「マグロ」が入っています。マグロは日本人がもっとも好む魚のうちの一つだと考えられています。雄々しく立派なマグロは、食べる部位によって味も異なり、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。

そして3位には「サケ」が入ります。
サケは川で生まれて海で育ちます。しかし産卵のときには再び自分が生まれた川へと戻ってきます。「故郷に戻ってきて立派な姿を見せる」という解釈ができることから、サケはお祝いの魚として長く愛されてきました。またここには、サケの持つ美しい紅色のイメージも影響しているのかもしれません。紅色は、日本では古くから「おめでたい色」として受け止められてきたという歴史もあります。

また、ブリやサワラも非常に人気の高い魚です。
ブリは出世魚として名高いものですが、サワラもまた出世魚に分類されています。50センチ程度まではサゴシ(あるいはサゴチ)、70センチ程度まではナギ(あるいはヤナギ)、それ以上はサワラと呼ばれ、成長するごとに名前が変わっていきます。このような名前の変化が「出世」に結び付けられ、サワラは縁起の良い食べ物としてとらえられるようになったのです。サワラは、これから先どんどん大きくなっていくお子さんの入学祝いの席に出すのにぴったりな魚だといえるでしょう。

※名前は地域などによって多少変わることもあります。

関連記事:魚嫌いな子どものために、親ができる工夫とは?

出典;
紀文「縁起物としての魚」
https://www.kibun.co.jp/knowledge/shogatsu/database/fish/index4.html

お子さんの入学祝いである以上、一番大切なのは「お子さんが好きな食べ物を食卓に並べてあげること」です。しかしそれに加えて、上記で述べたような「縁起が良く、大勢の人に支持されてきた『魚』」という選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。

美しい紅色を持つキングサーモンはこちら
https://shop.kagurakyo.com/i/K0001

出世魚であるサワラはこちら
https://shop.kagurakyo.com/i/K0002

※神楽饗の商品はすべて骨を一本いっぽん丁寧に取り除いているため、小さなお子さんでも安心してお召し上がりいただけます。

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。