魚嫌いな子どものために、親ができる工夫とは?

魚嫌いな子どものために、親ができる工夫とは?

「子どもが魚をなかなか食べてくれない!」

「子どもが偏食で、好き嫌いが多い。魚を食べてほしいのに……」

こう悩む親御さんも多いのではないでしょうか。

ここではそんなお子さんでも魚を食べやすくなる方法についてお伝えします。

まず知っておいてほしい、「子どもに好き嫌いがあるのは当たり前」という話

まず知っておいてほしい、「子どもに好き嫌いがあるのは当たり前」という話

まず初めに述べておきたいのは、「子どもは好き嫌いがあって当たり前だ」ということです。

子どもは、成長をしていく段階で、ほぼ必ず食べ物の好き嫌いが出てきます。

「前は大丈夫だった食べ物でも、成長していくうちに嫌いになった」ということもよくあります。

これはごく当然に起きることであって、親御さんの料理の腕が悪いことが原因でもなければ、お子さんが特別にわがままであることが原因でもありません。

子どもは成長していくなかで、自我が発達していきます。そのため、「自分はこれが嫌いだ」と主張できるようになります。口の機能も発達していくため、それによって好き嫌いが出ることもあります。

ミルク~離乳食の間は単純に「食べ物が通り過ぎるだけの場所」であった舌が発達して物を味わえるようになれば、大人がそうであるように、当然そこに好き嫌いが発生するのです。

また子どもの舌は非常に敏感で、大人よりも味を敏感に感じ取ります。そのためちょっとした違和感なども覚えやすくなります。

これは子どもが生き抜いていくために必要な感覚でもあります。「苦み」「酸味」などは、「毒である」「傷んでいる」と子どもたちに感じさせ、生き延びるために「避けなければならないものである」と感じる本能が備わっているのです。そのため子どもたちは、本能的に、これらの味のあるものを避けようとします。実際には子どもにとって有益なものであっても、それを吐き出してしまうことがあるのはこのような理由によるものです。

繰り返しになりますが、子どもの好き嫌いは成長の一過程においてほぼ必ず出てくるものです。

「自分が料理下手だから、子どもが食べてくれないんだ……」「この子はほかの子どもに比べてわがままだから食べないんだ……」などのように思い悩む必要はありません。

それでもおいしく食べてほしい! 魚嫌いを克服するためには?

それでもおいしく食べてほしい! 魚嫌いを克服するためには?

ただそれでも、「おいしいものを食べてほしい」「好き嫌いを少なくさせていきたい」と考えるのも、当然の親心だといえるでしょう。

そこでここでは、お子さんの魚嫌いを克服するための方法をいくつか紹介します。

もちろん「このような取り組みをすれば100パーセント魚嫌いを克服できる!」とまでは断定できませんが、チャレンジしてみる価値はあると思われます。

1.食卓を楽しく!

子どもは、「経験」によっても食べ物が嫌いになります。

たとえば「魚を食べさせられている時になかなか飲み込めなくて吐き出してしまったら、お父さんが不機嫌になった」などのようなケースでは、「魚=お父さんが不機嫌になる=寂しい」と結び付けられて、魚が嫌いになってしまうこともあります。ちなみにこれは「食物嫌悪学習」という呼び名がついています。

「食べられなくても当たり前」という気持ちで、魚とお子さんに向かい合いましょう。

2.家族の食卓に出す

「どうせ魚を出しても食べないから」と考えるのではなく、「食べなくてもいいから食卓に出しておこう」と考える姿勢も必要です。

また親御さんが率先して魚を食べたり、魚を食べたりする兄弟・お友だちをほめたりすることによって、お子さんにとって「魚は悪いものではない」「魚を食べるとほめてもらえる」という気持ちを抱かせることもできるようになるでしょう。

3.おいしい素材で作ってみる

前述したとおり、子どもはたとえ「おいしいもの」「上手に調理されたもの」でも嫌いになることはあります。ただ、「おいしい素材で作られた料理に出会って初めて、その食材が実はおいしいものだと気づいた」という人もいます。「学齢期前はとても嫌いだった食材があったけれど、新鮮なものを食べたら好きになった」という声は、比較的よく聞くのではないでしょうか。

そのため、「おいしい素材で作った魚料理」を出してみるのもひとつの手です。

4.子どもの「苦手」の原因を探り、それを排除した料理を出す

「魚が嫌い!」というお子さんに話を聞いてみると、きちんとした理由を述べてくることもあります。

たとえば、「生臭いから嫌」「骨がささったことがある」「肉に比べて食べ応えがない」などです。

このような明確な理由がある場合は、それをクリアした料理を出すようにするとよいでしょう。

神楽饗で扱っている魚は、生臭さが出ないように調理されています。また1本も逃さない骨抜き、食べ応えのあるたっぷりした身も特徴です。またお子さんにお受け入れられやすい甘めの味付けに仕上がっていますし、親御さんも楽しめる味わいになっています。

ぜひ一度試してみてくださいね。▶https://shop.kagurakyo.com/ic/pickled-fish

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。