熟成魚(漬け魚)は非常においしいものであり、多くの人から人気を得ているものです。家で作ることもできますし、通販サイトやスーパーなどで購入することもできます。
今回はこの熟成魚(漬け魚)の「賞味期限・保存期間」に焦点をあててお話ししていきます。
解凍後の熟成魚(漬け魚)の賞味期限は3日程度が目安

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まず、「冷凍していない状態の熟成魚(漬け魚)の賞味期限」からみていきましょう。
冷蔵の場合
魚の種類や、その熟成魚(漬け魚)を販売している店舗によって多少の違いはありますが、一般的には、冷凍していない状態での熟成魚(漬け魚)の賞味期限は3日程度が目安だと考えた方がよいでしょう。安全策をとるのであれば2日程度、少し幅をもたせる場合でも4日程度を目安に食べきるようにすると安心です。「味にはあまりこだわらない」という場合は1週間ほどみても構いませんが、基本的にはやはり3日以内とするべきでしょう。
もともと「ヅケにする」という手法は、食品を長持ちさせるための知恵のひとつでもありました。ヅケにすることで調味料の味をつけたりコクを出したりすることも目的にしていたのですが、冷蔵庫のない時代にヅケにして少しでも食品を長持ちさせようと昔の人は考えていたのです。そのため、熟成魚(漬け魚)は生の魚に比べれば賞味期限は長くなります。
ただ、魚はもともと非常に傷みやすいものです。そのため、たとえ熟成魚(漬け魚)にしても、そして冷蔵庫で保管していたとしても、3日程度が「安心しておいしく食べられる期間」なのです。
なお、野菜などをヅケにした場合はもっと賞味期限が長くなります。たとえば、味噌にしっかり漬け込んだ大根などの野菜は賞味期限は半年程度(※商品によって違いあり)で、非常に長い間楽しむことができます。ちなみに、肉をヅケにした場合の賞味期限は熟成魚(漬け魚)とあまり変わらず、2~3日程度だとされています。
冷凍の場合
ただ、「冷凍」の場合は大きく様子が異なります。
どこの家庭でも冷凍保管ができるようになったことで、熟成魚(漬け魚)の賞味期限も大幅に伸びました。
冷蔵状態だと2~3日しかもたない熟成魚(漬け魚)も、冷凍状態ならば3週間程度はもちます。また、神楽饗では「冷凍保管の場合は60日まで問題ない」としているように、2か月間程度経っても風味が衰えないようにしてあります。
なお、「熟成魚(漬け魚)を冷蔵で保管するときの賞味期限」は多くのお店で「2~3日」としていますが、「熟成魚(漬け魚)を冷凍で保管するときの賞味期限」となると店ごとの差がやや大きくなる傾向にあります。冷蔵保管のときよりもずっと長持ちする点は共通していますが、冷凍で保管する場合は「購入店が指定する賞味期限」を確かめ、その賞味期限内で食べきるようにするとよいでしょう。
熟成魚(漬け魚)と上手に付き合うための方法は?

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「冷蔵で3日程度、冷凍で2か月程度(※神楽饗基準)」が熟成魚(漬け魚)の賞味期限であるとわかったところで、ここからは、「熟成魚(漬け魚)の賞味期限との付き合い方」について解説していきます。
家での処理~買った場合はすぐに熟成魚(漬け魚)にする
「近所のスーパーの魚コーナーは、一尾では売ってくれず必ず何尾かセットになっている」
「一尾で買うと非常に割高になってしまう。一人暮らしだけど、オトクに魚を楽しみたい」ということであれば、家で熟成魚(漬け魚)を作ることを考えてもよいでしょう。
この場合、何よりも「手早く処理を行うこと」が重要です。魚の劣化はかなり早く、1日置くだけで品質が急激に劣化します。そのため、買ってきたらすぐに処理する必要があります。
今日~明日中に食べるものだけを取り除き、ほかの魚をすべて熟成魚(漬け魚)に加工してしまいます。こうすることで3日程度は魚を楽しめます。1日目の魚・2日目の魚・3日目の魚を比べて、味の違いを楽しむのもよいものです。
店で買う場合~すぐに食べるわけでなければ冷凍がおすすめ
店で熟成魚(漬け魚)を買う場合、すぐに食べるわけでなければ冷凍が便利です。店が使う冷凍庫は家庭用のものとは比べ物にならないくらいに高性能です。熟成魚(漬け魚)をおいしく保つコツは「急速冷凍をすること」にありますが、店の場合はこれが非常に簡単なのです。そのため、「すぐに食べるわけではないことはすでに確定している」ということであれば、初めから冷凍の熟成魚(漬け魚)を買うとよいでしょう。
なお、この季節はお中元を贈る人も多いかと思われます。お中元の時期には多くの食品がやりとりされるため、相手の「冷蔵庫事情」も考えて、冷凍の熟成魚(漬け魚)を選んだ方がよいでしょう。
神楽饗の熟成魚(漬け魚)はすべて、冷蔵庫保管での賞味期限は2~3日、冷凍庫保管での賞味期限は60日です(※ご不明点があればお問い合わせください)。
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鍋谷萌子
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