白寿のお祝いに絶対おすすめしたい食べ物とは?

白寿のお祝いに絶対おすすめしたい食べ物とは?

長寿のお祝いは60歳から始まり、120歳まで続きます。今回はそんな数多くある長寿のお祝いのなかから、「白寿」を取り上げて、そのいわれやイメージカラー、白寿のときに渡す贈り物について解説していきます。

「百に一つ足りない」から「白寿」

「百に一つ足りない」から「白寿」

https://pixabay.com/ja/
画像引用:Pixabay

長寿のお祝いは、還暦(60歳)から始まり、古稀→喜寿→傘寿→米寿……と続いていき、120歳の「大還暦(還暦2回)」を最後にします(日本人の最高年齢で120歳に達した人は今のところいないと考えられています)。

このように数多くある長寿のお祝いのなかに、「白寿」もまた存在します。
白寿は99歳のお祝いのことを指す言葉であり、満年齢99歳あるいは数え年で99歳(満98歳)のお祝いを言い表す言葉です。

「白寿」が99歳のお祝いを指すようになった理由は、白寿の「白」という文字にあります。
「白」は「百」から「一」を引いた漢字です。このため、「百」引く「一」=「白・99歳」とされるようになったのです。なおこの発想は長寿のお祝いだけでなく、地名などにも生かされています(たとえば九十九里浜の近くには、「大網白里町」などがあります)。

またこれ以外にも、「白寿の『白』は、白髪や白髭を表す」という説もあります。世の中を超越した仙人然としたその白い髪・白い髭にあやかって、99歳まで年齢を重ねた人を「白寿」と呼ぶようになったともいわれています。

白寿のお祝いのイメージカラーは、文字からも分かるように、「白色」です。美しく汚れなく清廉なイメージを持つ白色の花などを、この白寿のお祝いのときに贈ると良いでしょう。
なお、白寿以降のお祝い(喜寿・茶寿・皇寿・大還暦など)はすべてこの「白色」がイメージカラーとなります。これよりも前の長寿のお祝いは、赤色や紫色や山吹色などがイメージカラーとされてきましたが、白寿以降はすべて白色になる……ということを押さえておくとよいでしょう。

白寿のお祝いで食べ物を贈る場合は、よくよく確認してからにする

白寿のお祝いで食べ物を贈る場合は、よくよく確認してからにする

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日本は非常に平均寿命が長い国であり、その平均は80歳を超えます。
しかし「健康寿命」となると様子が変わってきます。

男性の場合は平均寿命が81.41歳とされていますが、健康寿命は72.68歳です。
女性の場合は男性に比べてやや長く平均寿命は87.45歳となっていて、健康寿命は75.38歳です。
これはもちろん「平均」であるため、実際にはこの年齢を超えても元気な人もいますし、なんでも食べられる……という人もいることでしょう。

しかしそれでも、99歳ともなると、ほとんどすべての人は生活になんらかの介助を必要とします。
食事においては介助が必要になるばかりではなく、「食べられないもの」も増えてきます。健康上・栄養上の問題で食べられないものが出てくることはもちろん、「そもそも固形のものを食べられない」などのような状態にある人も決して珍しくはありません。
また「この間会ったときは大丈夫だったけれど、白寿のお祝いをしようとしたまさにそのときには制限がかかっていた」などのようなこともありえます。

そのため、白寿のお祝いのときには贈るものをよく考える必要があります。ご家族に必ず確認し、「今はどのような食べ物を食べられるのか」「健康状態はどのようなものなのか」を事前に確認しましょう。
「どんな食べ物であっても難しい」「完全介護の状態であり、固形物は食べられない」ということであれば、食べ物にこだわらず、花や健康グッズ、フォトアルバムなどを選ぶようにした方がよいでしょう。

もし「まだ固形物も食べられる」などのような返信があった場合も、硬いものや噛みきりにくいもの、喉にひっかかりそうなものは避けるのが鉄則です。たとえば、カステラなどは白寿のお祝いの際にも贈りやすいことでしょう。
またこのくらいの年齢になった場合は、特に「家族とともに楽しむ」「実際にそれを手に取るのは家族である」ということも多いかと思われます。そのため、祝われる本人はもちろん、ご家族にとっても楽しんでもらいやすい食べ物を贈ることを考えた方がいいかもしれません。

このように、白寿のお祝いは非常におめでたいものではありますが、相手の健康状態や介護の状態によって贈るものを選び分けなければならないという大変さはあります。ただ一番大切なのは「心を贈ること」「いつまでも元気でいてほしいと願う心」です。そのため、相手のことを考えて一生懸命選ぶものであるのならば、それがどのようなものであっても、必ず喜んでもらえることでしょう。

神楽饗では、ご年配の方にも小さなお子さんにも食べていただきやすいように、骨を一本いっぽんすべて取り除いた熟成魚を打ち出しています。特に「白」をイメージさせる銀鰈は、白寿のお祝いの席に選びやすいものといえるでしょう。

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出典:

厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf
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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。