米寿のお祝いに絶対おすすめしたい食べ物とは?

米寿のお祝いに絶対おすすめしたい食べ物とは?

長寿のお祝いには数多くの種類があります。「米寿」もまた、そんな長寿のお祝いのうちのひとつです。
今回はこの「米寿」を取り上げて、そのいわれやお祝いの内容について解説していきます。

「米寿」は、「米」という文字を分解するところからきている

「米寿」は、「米」という文字を分解するところからきている

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画像引用:Pixabay

「米寿」は、88歳の長寿のお祝いを指す言葉です。ほかの長寿のお祝い同様、かつては数え年(生まれたときを1歳とし、その後はお正月を迎えるたびに1歳ずつ年を取っていく数え方のこと。たとえば12月30日ごろに生まれれば、2日後の1月1日にはすでに2歳になる)で換算していましたが、現在は実年齢で数えることが多くなりました。もっともこのあたりは正解がある話ではありません。87歳でお祝いしても構いませんし、88歳でお祝いしても構わないでしょう。

「米寿」がなぜ88歳のお祝いを表すようになったかについてもみていきましょう。
これは、「米」という文字を分解すると、「八」「十」「八」になることから来ています(上の部分は逆向きの「八」になっています)。東洋ではしばしばこのようなシャレ的なところに由来があるものも多いといえます。たとえばすでに取り上げた「傘寿」のお祝いも、「傘」の略字が「仐」であることから「八」と「十」に分けられるとし、「傘寿=80歳のお祝い」となっています。

余談ですが、子どものころにご飯粒を残して親から「お米には神様が宿っているのだから、きちんと食べ切らなければならないよ」と叱られた経験のある人もいるのではないでしょうか。お米には88人の神様が宿るとされていて、それを残すことは神様を粗末に扱うこととイコールである……という考えに基づいたこの教育もまた、「米寿」と同じように、「八」「十」「八」から来ています(なお、「お米を作るときに88の工程が必要になるから」という説や、「お米に宿っている神様の数は7人である」とする説もあります)。

米寿のお祝い、何を贈る? テーマカラーは? 米寿のプレゼントについて

米寿のお祝い、何を贈る? テーマカラーは? 米寿のプレゼントについて

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ここからは、「米寿のお祝いには何を贈る」について解説していきます。

長寿祝いにはそれぞれ「テーマカラー」があり、それにちなんだ品物を贈るのが良いとされています。もっとも有名なのは還暦のお祝いである「赤いちゃんちゃんこ」です(ただし現在の60歳は昔の60歳とは異なり、非常に若々しい人が多いといえます。そのため、60歳のお祝いでも赤いちゃんちゃんこではなく、赤いセーターなどを贈るケースも多いようです)。
米寿のテーマカラーは、「黄色」です。厳密に言えば濃い黄色が米寿のテーマカラーであるとなりますが、このあたりについてはそれほど厳密に考える必要はないでしょう。「黄色に関係したプレゼントを贈る」という程度に思っておけばよいかと思われます。
なおすでに述べたように、現在は「物」にこだわるご家庭はあまり多くありません。セーターや花、ペンなど、ご本人の好みに合わせて選び分けるとよいでしょう。また、それが難しいあるいはテーマカラーにあまりこだわりがないという場合は、もちろん、テーマカラー以外のものを選んでも構いません。

さて、ここからはテーマカラー以外のお祝いについて考えていきましょう。
長寿のお祝いでは一般的に食事会を開き、そのなかでプレゼントを渡すという形式が多いかと思われます。ただ、新型コロナウイルス(COVID-19)下では、高リスクの年配の方と会うのは少し厳しい……と考える人もいることでしょう。この場合は、「配達」「郵送」などで心を届けるとよいかと思われます。現在は仕出し弁当なども充実しているので(フレンチ料理などを仕出しするお店もあります)、これらを利用してみるのもよいでしょう。

プレゼントの定番といえば「グルメギフト」ですが、米寿ともなれば食事制限がかかっている人も珍しくありません。平均寿命を超えている年齢だからです。そのため、グルメギフトを贈る場合は事前に確認をしてください。特に独居あるいはご高齢の方お二人暮らしの場合はなおさらです。

「まだご自身で食べられる」「食事制限はないと言っていた」ということであれば、健康によく、ヘルシーで、かつ上質なものを贈るとよいでしょう。まだまだ現役世代と同じくらいに元気! という人にはお肉やスイーツ、お酒などを贈っても構いません。ただ「脂分が少し胃にもたれるようになってきた」「スイーツは好きだけど、たくさんは食べられない」「お酒も弱くなった」という場合は、食べやすい魚ギフトなどを贈ると喜ばれます。
なお、健康な方でも「骨ありの魚」は食べにくくなっている可能性もあります。そのため米寿のお祝いならば、骨の入っていないものを選びましょう。

神楽饗では、丁寧に骨を処理した熟成魚をご用意しています。ヘルシーで食べやすく、上質なこの神楽饗の熟成魚は、米寿のお祝いにまさにぴったりなものといえるでしょう。
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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。