フードコーディネーターが教える美味しいヅケ魚の作り方

フードコーディネーターが教える美味しいヅケ魚の作り方

「以前にお店で食べたヅケ魚がおいしかったので、家でも作ってみたい」
このように考える人も多いのではないでしょうか。
実は、難しそうに見えるヅケ魚も、意外なほどに簡単に家で作ることができるのです。
ここでは、生で食べるヅケ魚と、焼いて食べるヅケ魚の2つに大別し、その簡単なレシピについて解説していきます。

意外と簡単に作ることができる! 家で作る2種類のヅケ魚~生魚編

意外と簡単に作ることができる! 家で作る2種類のヅケ魚~生魚編

https://pixabay.com/ja/
画像引用:Pixabay

難しそうに見えるヅケ魚ですが、これは家で作ることもできます。
ここでは「生で食べるヅケ魚」「焼いて食べるヅケ魚」の2種類に分けて、それぞれのつくり方について解説していきます。

生で食べるヅケ魚は、どんぶりなどにしてもおいしい

まずは、生で食べるヅケ魚の作り方をお伝えします。

材料:
任意の魚(※刺身で食べられるもの)100グラム程度
しょうゆ50ミリリットル程度
砂糖20グラム程度
酒50ミリリットル程度

作り方:
1.刺身用の魚を薄めに切ります。
2.ビニール袋にしょうゆ、砂糖、酒を入れて、よく振ります。
3.2の中に1を入れて、少し揉むようにしながら漬け込みます。
4.半日程度置けば、生で食べられるヅケ魚の完成です!

応用:
この「生で食べられるヅケ魚」は、任意の魚を調味液に漬け込むだけで完成します。
ここでは基本の作り方を紹介しましたが、もっと工夫をこらすこともできます。
たとえば漬け込むときに、ワサビやニンニク、ショウガなどの薬味を入れればまた違った風味を楽しむことができます。
またしょうゆも一度煮切ったものを使うと、そのまま漬け込むときとは異なる味わいに仕上がるでしょう。
砂糖の代わりにみりんを少し加えるなどの工夫をしても面白いものです。

また漬け込むときに、オリーブオイルやアボカドといった洋の食材を入れることで「いつもとは異なるヅケ魚」を作ることもできます。ゴマ油やめかぶなどを合わせてみるのもおすすめです。

この「生で食べられるヅケ魚」はそのまま食べてもおいしいものですが、ご飯にかけて食べてもおいしいものです。その際には、ノリやゴマ、ネギなどを仕上げに振ってみてください。

意外と簡単に作ることができる! 家で作る2種類のヅケ魚~焼き魚編

意外と簡単に作ることができる! 家で作る2種類のヅケ魚~焼き魚編

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前の項では「生で食べるヅケ魚」を紹介しましたから、ここからは「焼いて楽しむヅケ魚」のレシピについて紹介していきます。

しっとりとした甘みがうれしい、焼いて楽しむヅケ魚

材料:
サーモンやカレイなどの白身魚2尾程度
酒20ミリリットル程度
西京みそ30グラム程度
みりん30ミリリットル程度
砂糖20グラム程度

作り方:
1.調味料をすべて小鉢に入れて、よく混ぜ合わせます。
2.ビニール袋の中に1を入れて、その中に白身魚を入れます。
3.形が崩れないように注意しながら揉みこみます。
4.最低でも半日、可能ならば3日程度そのまま漬け込んだままにします。
5.漬け込みが終わったら焼きます。焼き上げるときは焦げ付きやすいので、クッキングペーパーを使うなどして工夫してください。

応用:
西京漬けを焼き上げる際は、みそを落として焼いても構いませんし、つけたままの状態で焼き上げても構いません。ただこのレシピで作るヅケ魚は非常に焦げ付きやすいので、よく注意してください(なお焦げ付きのリスクを減らしたいのであれば、ゴムベラなどでみそをしっかり落としたうえでクッキングペーパーで拭き上げて、魚用グリルで焼き上げることをおすすめします)。

ここでは比較的主張の薄い白身魚を使って作っていますが、青魚を使って作ることもできます。
また今回は「形を残したまま焼き上げる方法」を紹介しましたが、あえてこれを崩して、サラダなどに混ぜ入れるのも面白いものです。

お店のものはやはり別格

お店のものはやはり別格

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ここまで「家で作るヅケ魚の作り方」について解説してきました。家でヅケ魚を作れば人件費もかかりませんし、材料費も抑えられます。「日常のなかで食べるヅケ魚」としては、このような「家で作ったヅケ魚」でも十分に満足できることでしょう。

ただ、「ちょっと贅沢したい」「家で食べるのではなく、人への贈答用にしたい」「人をお招きするときに出したい」などのように、「いつもとは違う目的」でヅケ魚を使うのであれば、やはりお店のものがおすすめです。
お店のヅケ魚は、贅沢な材料を使い、熟練の職人が手掛け、最適な調味料の配合で作り上げていくものです。家で作るものよりはずっと割高にはなりますが、その代わりそのおいしさは折り紙つきです。

家で作るヅケ魚と、お店で作られるヅケ魚は、異なる特長があります。そのため、「どちらかが優れている、どちらかは劣っている」と決めつけるのではなく、用途によって選び分けていくことが望ましいといえます。

「ちょっと贅沢したいとき」「贈り物として利用したいとき」「ホームパーティーに出したいとき」におすすめの、贅沢なヅケ魚はこちらからご購入いただけます
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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。