古稀のお祝いに絶対おすすめしたい食べ物とは?

古稀のお祝いに絶対おすすめしたい食べ物とは?

大切な人が年齢を重ねたことを寿ぐ「長寿のお祝い」は、昔からずっと行われてきたものでした。
今回はそのなかから「古稀」について取り上げて、「古稀とは何か」「古稀のときの贈り物のポイント」について解説していきます。

「古来稀なり」を表す「古稀」という言葉について

「古来稀なり」を表す「古稀」という言葉について

https://pixabay.com/ja/
画像引用:Pixabay

古稀(古希とも。ここでは「古稀」の表記に統一)とは、70歳(とそのお祝い)を表す言葉です。
これは、だれもが歴史の授業で習う中国(唐)の詩人杜甫の詩から来ています。
少し長いのですが、引用してみましょう。

朝回日日典春衣

毎日江頭尽酔帰

酒債尋常行処有

人生七十古来稀

穿花蛺蝶深深見

点水蜻點款款飛

伝語風光共流転

暫時相賞莫相違

―引用:公益社団法人「漢詩紹介」内「曲江杜甫」http://www.kangin.or.jp/learning/text/chinese/kanshi_B29_3.html

これを日本語に訳すと、以下のような感じになります。

「毎日調停から帰ってくるときに春の衣を質屋に入れて (その金で買った)酒を酔っぱらうまで江頭(曲江、川のこと)で飲んで帰ってくる
酒のツケはいろいろなところに当たり前にあるが、(どうせ)70歳まで生きられる人間は稀である
あたりを見渡すとあげはちょうが草花の奥に見え隠れしながら飛んでいて
とんぼは水面に尾っぽをてんてんとつけながら飛んでいる
(私は)このすばらしい景色に言いたい (万物は)常に流れるようにして移り変わっていく
(春の)しばらくの間だけでも、その美しさをほめあい、背きあうことがないようにしよう」

このなかの「人生七十古来稀」から、「七十歳=古稀」とされたと考えられています。今でこそ平均寿命は80歳を超えていますが、杜甫が活躍した時代は今から1300年ほども昔です。このころに中国の平均寿命が70歳を超えていたとは到底考えられません。そのため杜甫は、「どうせ人間はめったに70歳(という長い時間を)生きられるわけではないのだから、今目の前にある美しい景色を楽しみ、酒を楽しんで生きていこう」と歌ったのです。
ちなみにこの詩を歌った古稀も、60歳になる前に息を引き取っています。

現在では70歳を超えて生きる人は大勢いますが、「長寿のお祝い」の考え方が日本に伝わってきたころはまだ70歳まで生きられるのは「稀な」ことでした。このため、この表現が令和の現在にも生き続けており、今もなお「70歳=古稀」とされているのです。

古稀のときには何を贈る? 相手の好みを考えて選びたい

古稀のときには何を贈る? 相手の好みを考えて選びたい

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さて、ここからは「古稀のお祝いに何を贈るか」について考えていきましょう。

古稀のお祝いに限ったことではありませんが、贈り物をするときは「相手は何を喜んでくれるか」を考えて選ぶのが基本です。かつては「古稀のお祝いのときには紫色のちゃんちゃんこを贈る」とされていましたが、現在の70歳は非常に元気な人も多くファッションにこだわりがある人も多いので、このような慣習にとらわれる必要もないでしょう。

ただ、「相手の好きなものを贈るといっても、どんなものを贈ればいいのか検討もつかない……」という人も多いのではないでしょうか。そのような場合は、下記のなかから選んでみるのも良いかもしれません。

花……

花は、お祝いの好適品です。これを贈られて嫌がる人はいないでしょう。生花はもちろん、プリザーブドフラワーやソープフラワーも選択肢に挙がってきます。
「紫色のちゃんちゃんこを贈るのは気がひけるが、紫色は取り入れたい」ということであれば、紫色の花を採用したアレンジメントなどを選ぶことをおすすめします。

食事会……

食事会を開くのもよいものです。メインゲストの好みに合わせて料理をチョイスしましょう。「この年齢になると、人と触れ合うのが一番うれしい」という人も少なくありません。

記念品……

名前の入った記念品などを贈るのもよいでしょう。世界に一つしかない名前入りの記念品は思い出にもなりますから、古稀のお祝いにはぴったりです。名前入りの写真立てなどを贈れば、2つの意味で思い出になるはずです。

グルメセット……

「キエモノ」であり、確実に喜んでもらえるものとして「グルメセット」が挙げられます。「自分で買うにはちょっとためらうようなリッチなもの」などがとても喜ばれます。
お酒が好きな人ならばお酒を選ぶのも良いのですが、そうでないのならば食べ物を贈るようにするとよいでしょう。
ただ、グルメセットを贈る場合は相手の体調なども考慮してください。

神楽饗では、古稀のお祝いにぴったりのグルメセットを用意しています。
「自分で買うにはちょっとためらうようなリッチな魚」の詰め合わせセットであるうえ、神楽饗の魚はすべて骨を一本いっぽん丁寧に抜き取っています。そのため、骨が喉に詰まってしまう可能性もありません。
冷凍で60日間は日持ちがしますから1人暮らし(あるいは2人暮らし)の方でも保管がしやすく、食べきれずに無駄になってしまうこともありません。
もちろん大人数で分け合って食べ比べていくのも良いものです。
https://shop.kagurakyo.com/ic/set-of-6

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。